さて日常的に使われるもので「保育所」という言葉があります。
この保育所に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
保育所がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは保育所の読み方と意味、「ほいくしょ」と「ほいくじょ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.保育所の正しい読み方は「ほいくしょ」「ほいくじょ」?
では保育所の正しい読み方は、「ほいくしょ」「ほいくじょ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、保育所の正しい読み方は「ほいくしょ」「ほいくじょ」の両方になります。
保育所の”保”は「たも(つ)」「ほ」、”育”は「そだ(てる)」「いく」、”所”は「ところ」「しょ」と読むことができます。
ただ一般的には保育所は「ほいくしょ」と読むことが多いです。
また”所”の読み方は「しょ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じょ」という読み方をすることはできません。
保育所のように「ほいくしょ」ではなく、「ほいくじょ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
保育所であれば、保育(ほいく)+所(しょ)なので、所(後ろの語)の語頭である清音の”しょ”が濁音の”じょ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で保育所の意味と類義語について解説していきます。
2.保育所の意味と類義語について
では保育所の意味と類義語について見ていきましょう。
まず保育所は「児童福祉施設のひとつのこと」の意味として用いられています。
保護者が労働・病気などのために保育できない乳幼児を、保護者の委託を受けて、預かって保育する施設のことを指します。
乳幼児というのは、”乳児と幼児のことで、小学校入学前の子供の総称のこと”です。
また保育所の類義語としては、「託児所(たくじしょ)・幼稚園(ようちえん)・寺子屋(てらこや)・一時保育(いちじほいく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても保育所と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「保育所の読み方と意味、”ほいくしょ”と”ほいくじょ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 保育所の正しい読み方は「ほいくしょ」「ほいくじょ」の両方。
- 保育所は「児童福祉施設のひとつのこと」の意味。
- 保育所の類義語には、「託児所・幼稚園・寺子屋・一時保育」などがある。