さて日常的に使われるもので「忽然」という言葉があります。
この忽然に使用されている漢字(特に”忽”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは忽然の読み方と意味、「こつぜん」と「そうぜん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.忽然の正しい読み方は「こつぜん」「そうぜん」?
では忽然の正しい読み方は、「こつぜん」「そうぜん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、忽然の正しい読み方は「こつぜん」「こつねん」の両方になります。
忽然の”忽”は「たちま(ち)」「こつ」、”然”は「しか(し)」「ぜん」「ねん」と読むことはできますが、”忽”は「そう」と読むことはできないので、忽然を「そうぜん」と読むのは間違いです。
(「そうぜん」というのは、”騒然”と書き表されるため注意が必要)
ただ一般的には忽然は「こつぜん」と読むことがほとんどです。
また忽然(こつぜん)のように「忽(こつ)」が用いられている言葉には、
「軽忽(けいこつ)・忽略(こつりゃく)・粗忽(そこつ)・忽焉(こつえん)」などがあります。
忽然(こつぜん)のように「然(ぜん)」が用いられている言葉には、
「未然(みぜん)・同然(どうぜん)・必然(ひつぜん)・自然(しぜん)」などがあります。
次の章で忽然の意味と類義語について解説していきます。
2.忽然の意味と類義語について
では忽然の意味と類義語について見ていきましょう。
まず忽然は「物事の出現・消失が急なさま。突然」の意味として用いられています。
忽然を用いた例文としては、「彼はその場から忽然と消え去った」や、
「霧の中から人影が忽然と現れた」のような使い方で用いられています。
また忽然の類義語としては、「咄嗟(とっさ)・突如(とつじょ)・豁然(かつぜん)・勃然(ぼつぜん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても忽然と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「忽然の読み方と意味、”こつぜん”と”そうぜん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 忽然の正しい読み方は「こつぜん」「こつねん」の両方で、「そうぜん」は間違い。
- 忽然は「物事の出現・消失が急なさま。突然」の意味。
- 忽然の類義語には、「咄嗟・突如・豁然・勃然」などがある。