結論から言ってしまうと、相殺の本来の読み方は「そうさい」でしたが、
いま現在では「そうさい」と「そうさつ」のどちらでも問題はありません。
相殺の”殺”は単体で「ころ(す)」「さつ」「さい」と読むことができます。
一般的には相殺は「そうさい」と読むことがほとんどです。
ただ相殺は「そうさい」「そうさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また相殺を「そうさつ」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「そうさつ」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、相殺を「そうさつ」と間違って読む人が増えたために、
「そうさい」でも「そうさつ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での相殺の読み方としては、「そうさい」と「そうさつ」はどちらも正しい読み方となります。
次の章で相殺の意味について解説していきます。
相殺(そうさい)は「互いに差し引いて打ち消し合うこと。帳消しにすること」の意味として用いられています。
相殺を「そうさい」と読んだ場合には上記のような意味になりますが、
「そうさつ」と読むと上記の他に、「お互いに殺し合うこと」の意味も含まれます。
このように相殺は「そうさい」「そうさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
相殺を用いた例文としては、「貸し借りを相殺(そうさい)する」や、
「お互いの長所が相殺(そうさい)されている」のような使い方で用いられています。
後者の例文の「お互いの長所が相殺されている」というのは、
”お互いの良い所同士が悪い作用をし合ってゼロになる”という意味です。
以上が「相殺の読み方と意味、”そうさい”と”そうさつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど