相殺の読み方と意味、「そうさい」と「そうさつ」正しいのは?

 

さて日常的に使われるもので「相殺」という言葉があります。

 

この相殺に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
相殺がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは相殺の読み方と意味、「そうさい」と「そうさつ」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.相殺の正しい読み方は「そうさい」「そうさつ」?

 

では相殺の正しい読み方は、「そうさい」「そうさつ」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、相殺の本来の読み方は「そうさい」でしたが、
いま現在では「そうさい」と「そうさつ」のどちらでも問題はありません

 

相殺の”殺”は単体で「ころ(す)」「さつ」「さい」と読むことができますが、相殺を「あいさつ」と読むのは間違いです。

 

 

 

一般的には相殺は「そうさい」と読むことがほとんどです。

 

ただ相殺は「そうさい」「そうさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また相殺を「そうさつ」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「そうさつ」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。

 

慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。

 

 

簡単に言えば、相殺を「そうさつ」と間違って読む人が増えたために、
「そうさい」でも「そうさつ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。

 

なのでいま現在での相殺の読み方としては、「そうさい」と「そうさつ」はどちらも正しい読み方となります。

 

 

次の章で相殺の意味と類義語について解説していきます。

 

2.相殺の意味と類義語について

 

では相殺の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず相殺(そうさい)は「差し引きをゼロにすること/帳消しにすること」の意味として用いられています。

 

 

相殺を「そうさい」と読んだ場合には上記のような意味になりますが、
「そうさつ」と読むと上記の他に、「お互いに殺し合うこと」の意味も含まれます

 

このように相殺は「そうさい」「そうさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

相殺を用いた例文としては、「貸し借りを相殺(そうさい)する」や、
「お互いの長所が相殺(そうさい)されている」のような使い方で用いられています。

 

後者の例文の「お互いの長所が相殺されている」というのは、
”お互いの良い所同士が悪い作用をし合ってゼロになる”という意味です。

 

 

 

また相殺の類義語としては、「清算(せいさん)・完済(かんさい)・中和(ちゅうわ)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても相殺と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「相殺の読み方と意味、”そうさい”と”そうさつ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 「そうさい」が本来の読み方で、「そうさつ」は慣用読み。
  • 相殺の読み方は、「そうさい」「そうさつ」のどちらでも正しい。
  • 相殺(そうさい)は「差し引きをゼロにすること/帳消しにすること」の意味。
  • 相殺(そうさつ)は「差し引きをゼロにすること/帳消しにすること/お互いに殺し合うこと」の意味。
  • 相殺の類義語には、「清算・完済・中和」などがある。

 

 

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