結論から言ってしまうと、七変化の正しい読み方は「しちへんげ」「ななへんげ」の両方になります。
七変化の”七”は「なな」「しち」、”化”は「ば(ける)」「か」「け」と読むことができます。
ただ一般的には七変化は「しちへんげ」と読むことが多いです。
また”化”の読み方は「け」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「げ」という読み方をすることはできません。
変化のように「へんけ」ではなく、「へんげ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
変化であれば、変(へん)+化(け)なので、化(後ろの語)の語頭である清音の”け”が濁音の”げ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で七変化の意味について解説していきます。
※上はアジサイの写真
七変化は「アジサイの別名のこと/ランタナの別名のこと/舞踊の一形式で、一人の俳優が役を早変わりして、続けて7種の舞踊を踊るもの」の意味として用いられています。
アジサイというのは、”ユキノシタ科の落葉低木のこと”です。
アジサイは育った土壌(酸性・中性・アルカリ性)によって色が変化したり、中には老化現象によって色が変化するものもあることから”七変化”と呼ばれています。
またランタナというのは、”クマツヅラ科の小低木のこと”です。
※上はランタナの写真
夏から秋頃に筒状の小花を半球状につけ、初めは黄色またはピンク色で、その後に橙(だいだい)色・濃赤色に変化します。
このようにランタナもアジサイと同様に、花の色が変化することから”七変化”と呼ばれています。
以上が「七変化の読み方と意味、”しちへんげ”と”ななへんげ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど