さて日常的に使われることはほとんどないですが、「宣下」という言葉があります。
この宣下に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
宣下がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは宣下の読み方と意味、「せんか」と「せんげ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.宣下の正しい読み方は「せんか」「せんげ」?
では宣下の正しい読み方は、「せんか」「せんげ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、宣下の正しい読み方は「せんげ」になります。
宣下の”下”は「した」「か」「げ」と読むことができますが、
宣下は「せんげ」と読むのが正しく、「せんか」と読むのは間違いです。
また宣下(せんげ)のように「宣(せん)」が用いられている言葉には、
「宣言(せんげん)・宣伝(せんでん)・宣告(せんこく)・宣誓(せんせい)」などがあります。
宣下(せんげ)のように「下(げ)」が用いられている言葉には、
「下界(げかい)・下落(げらく)・下宿(げしゅく)・下僕(げぼく)」などがあります。
次の章で宣下の意味と類義語について解説していきます。
2.宣下の意味と類義語について
では宣下の意味と類義語について見ていきましょう。
まず宣下は「宣旨(せんじ)を下すこと。また、天皇が言葉を述べること」の意味として用いられています。
宣旨というのは、”天皇の言葉を下に伝えること。また、その文書のこと”を意味します。
また宣下の類義語としては、「宣旨(せんじ)・勅命(ちょくめい)・詔勅(しょうちょく)・託宣(たくせん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても宣下と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「宣下の読み方と意味、”せんか”と”せんげ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 宣下の正しい読み方は「せんげ」で、「せんか」は間違い。
- 宣下は「宣旨を下すこと。また、天皇が言葉を述べること」の意味。
- 宣下の類義語には、「宣旨・勅命・詔勅・託宣」などがある。