さてあなたは”成長”と”生長”という言葉をご存知でしょうか。
これらはどちらも同じ読み方をしますが、
意味は少し異なり、まったく同じわけではありません。
そこでこのページでは、成長と生長の違いについて簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
目次
1.成長と生長の違いとは?
では成長と生長の違いについて見ていきましょう。
結論から言ってしまうと成長と生長の違いは、対象としているモノの違いです。
成長とは動物が育って大きくなったり、物事の規模が大きくなることを指し、
生長とは植物が育って大きくなることを指しています。
なので”成長は動物・物事(植物以外)”を対象としており、”生長は植物”を対象としています。
例えば成長は「成長期の子ども」、「成長株」、「成長産業」、「高度経済成長」のように用いられ、
生長は「草木が生長する」、「生長した樹木」のように対象が植物のときに用いられます。
ただ昔は「植物以外であれば成長、植物であれば生長を用いる」とされていましたが、
ややこしくなることから昭和31年にはどちらも”成長”で統一することになっています。
その対象が植物のときは”生長”を用いても間違いではありませんが、
どちらを使うか迷ったときは”成長”を使う方が間違うことがないので安全です。
ですので植物以外なのか植物なのかに関わらず、”成長”の方を使用するようにしましょう。
以上が「成長と生長の違いとは?」でした。
2.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 成長とは動物が育って大きくなったり、物事の規模が大きくなること。
- 生長とは、植物が育って大きくなること。
- 成長と生長の違いは、対象としているモノ(植物以外か植物か)が異なる。
- ややこしくなることから対象に関係なく、”成長”を使うようにと統一されている。