結論から言ってしまうと、顧みるの正しい読み方は「かえりみる」になります。
顧みるの”顧”は「かえり(みる)」「こ」と読むことはできますが、
「かんが(みる)」と読むことはできないので、顧みるを「かんがみる」と読むのは間違いです。
「かんがみる」というのは、”鑑みる”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で顧みるの意味について解説していきます。
顧みるは「振り返って後ろを見ること/過ぎ去ったことを思い起こすこと/心にとどめ考えること」の意味として用いられています。
「かえりみる」は”省みる”が使われることも多いですが、こちらの”省みる”は「自分の言動を振り返り、その可否を考えてみること。反省すること」の意味で使われます。
このように”顧みる”と”省みる”はどちらも「かえりみる」と読みますが、意味が異なるので覚えておきましょう。
顧みるを用いた例文としては、「若い頃を顧みる」や、
「危険を顧みずに進む」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「過ぎ去ったことを思い起こすこと」の意味で、
後者の例文は「心にとどめ考えること」の意味で使用しています。
また顧みるの類義語としては、「回想(かいそう)・回顧(かいこ)・追憶(ついおく)・遡及(そきゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても顧みると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「顧みるの読み方と意味、”かんがみる”と”かえりみる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど