このページでは懐くの読み方と意味、「こころよく」と「なつく」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.懐くの正しい読み方は「こころよく」「なつく」?

 

結論から言ってしまうと、懐くの正しい読み方は「なつく」「いだく」になります

 

懐くの”懐”は「なつ(く)」「いだ(く)」「かい」と読むことはできますが、
「こころよ(く)」と読むことはできないので、懐くを「こころよく」と読むのは間違いです。

 

(「こころよく」というのは、”快く”と書き表されます)

 

 

 

一般的には懐くは「なつく」と読むことがほとんどで、「いだく」は”抱く”と書き表されることがほとんどです。

 

ただ懐くは「なつく」「いだく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

 

次の章で懐くの意味について解説していきます。

 

2.懐くの意味について

 

懐く(なつく)は「慣れ親しむこと。慣れて付き従うこと」の意味として用いられています。

 

 

懐くを「なつく」と読むと上記のような意味になりますが、
「いだく」と読むと「ある感情や考えを持つこと」の意味となります

 

”抱く”と書き表すと「腕で抱(かか)え持つこと/ある感情や考えを持つこと」の意味となり、”懐(いだ)く”の上記の意味も含まれます。

 

このように懐くは「なつく」「いだく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

懐くを用いた例文としては、「人によく懐(なつ)く子犬」や、
「その行動に疑念を懐(いだ)く」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「慣れ親しむこと。慣れて付き従うこと」の意味で、
後者の例文は「ある感情や考えを持つこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また懐く(なつく)の類義語としては、「親近(しんきん)・好意(こうい)・馴致(じゅんち)・睦まじい(むつまじい)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても懐くと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「懐くの読み方と意味、”こころよく”と”なつく”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 懐くの正しい読み方は「なつく」「いだく」の両方。
  • 懐く(なつく)は「慣れ親しむこと。慣れて付き従うこと」の意味。
  • 懐く(いだく)は「ある感情や考えを持つこと」の意味。
  • 懐く(なつく)の類義語には、「親近・好意・馴致・睦まじい」などがある。

 

 

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