結論から言ってしまうと、憤るの正しい読み方は「いきどおる」「むずかる」「むつかる」になります。
憤るの”憤”は「いきどお(る)」「むずか(る)」「ふん」と読むことができますが、憤るを「ふんる」と読むのは間違いです。
憤るの”憤”という字は単体で「むつか(る)」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「むずかる」から「むつかる」という読み方に変化しました。
音変化というのは簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、憤るは通常では読むことができない「むつかる」という読み方になったんですね。
一般的には憤るは「いきどおる」と読むことがほとんどです。
ただ憤るは「いきどおる」「むずかる」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で憤るの意味と類義語について解説していきます。
憤る(いきどおる)は「激しく腹を立てること。憤慨すること」の意味として用いられています。
憤るを「いきどおる」と読むと上記のような意味になりますが、
「むずかる」「むつかる」と読むと「子供が拗(す)ねて泣くこと/機嫌が悪くなること」の意味となります。
このように憤るは「いきどおる」「むずかる」「むつかる」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
憤るを用いた例文としては、「不正を憤(いきどお)る」や、
「赤ん坊が憤(むずか)る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「激しく腹を立てること。憤慨すること」の意味で、
後者の例文は「子供が拗ねて泣くこと」の意味で使用しています。
また憤るの類義語としては、「怒る(おこる)・立腹(りっぷく)・激怒(げきど)・逆上(ぎゃくじょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても憤ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「憤るの読み方と意味、”ふんる”と”いきどおる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>