さて日常的に使われるもので「顕在」という言葉があります。
この顕在に使用されている漢字(特に”顕”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは顕在の読み方と意味、「けんざい」と「こうざい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.顕在の正しい読み方は「けんざい」「こうざい」?
では顕在の正しい読み方は、「けんざい」「こうざい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、顕在の正しい読み方は「けんざい」になります。
顕在の”顕”は「あらわ(す)」「けん」と読むことはできますが、
「こう」と読むことはできないので、顕在を「こうざい」と読むのは間違いです。
また顕在(けんざい)のように「顕(けん)」が用いられている言葉には、
「顕著(けんちょ)・顕現(けんげん)・顕示(けんじ)・顕然(けんぜん)」などがあります。
顕在(けんざい)のように「在(ざい)」が用いられている言葉には、
「存在(そんざい)・在庫(ざいこ)・介在(かいざい)・不在(ふざい)」などがあります。
次の章で顕在の意味と類義語について解説していきます。
2.顕在の意味と類義語について
では顕在の意味と類義語について見ていきましょう。
まず顕在は「はっきりと形にあらわれて存在すること」の意味として用いられています。
顕在を用いた例文としては、「問題が顕在化する」や、
「リスクを顕在化していく」のような使い方で用いられています。
また顕在の類義語としては、「体現(たいげん)・具現(ぐげん)・顕現(けんげん)・偏在(へんざい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても顕在と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「顕在の読み方と意味、”けんざい”と”こうざい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 顕在の正しい読み方は「けんざい」で、「こうざい」は間違い。
- 顕在は「はっきりと形にあらわれて存在すること」の意味。
- 顕在の類義語には、「体現・具現・顕現・偏在」などがある。