さて日常的に使われるもので「重任」という言葉があります。
この重任に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
重任がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは重任の読み方と意味、「ちょうにん」と「じゅうにん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.重任の正しい読み方は「ちょうにん」「じゅうにん」?
では重任の正しい読み方は、「ちょうにん」「じゅうにん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、重任の正しい読み方は「ちょうにん」「じゅうにん」の両方になります。
重任の”重”は「おも(い)」「かさ(なる)」「じゅう」「ちょう」と読むことができます。
一般的には重任は「じゅうにん」と読むことがほとんどです。
ただ重任は「ちょうにん」「じゅうにん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また重任(じゅうにん)のように「重(じゅう)」が用いられている言葉には、
「自重(じじゅう)・厳重(げんじゅう)・重圧(じゅうあつ)・荷重(かじゅう)」などがあります。
重任(ちょうにん)のように「重(ちょう)」が用いられている言葉には、
「自重(じちょう)・慎重(しんちょう)・貴重(きちょう)・尊重(そんちょう)」などがあります。
次の章で重任の意味と類義語について解説していきます。
2.重任の意味と類義語について
では重任の意味と類義語について見ていきましょう。
まず重任(ちょうにん)は「任期が終わっても、引き続いてその任務に就くこと/平安中期以降、国司が任期満了にあたり、財貨を納入したりして、さらに任期を重ねること」の意味として用いられています。
重任を「ちょうにん」と読むと上記のような意味になりますが、
「じゅうにん」と読むと「重要な任務のこと/任期が終わっても、引き続いてその任務に就くこと」の意味となります。
”重任登記”という言葉がありますが、これは”重任(じゅうにん)登記”と読むため注意が必要です。
このように重任は「ちょうにん」「じゅうにん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
重任を用いた例文としては、「重任(じゅうにん)を果たす」や、
「重任させられそうになったが断固拒否した」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「重要な任務のこと」の意味で、後者の例文は「任期が終わっても、引き続いてその任務に就くこと」の意味で使用しています。
また重任の類義語としては、「大任(たいにん)・要務(ようむ)・重責(じゅうせき)・激務(げきむ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても重任と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「重任の読み方と意味、”ちょうにん”と”じゅうにん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 重任の正しい読み方は「ちょうにん」「じゅうにん」の両方。
- 重任(ちょうにん)は「任期が終わっても、引き続いてその任務に就くこと/平安中期以降、国司が任期満了にあたり、財貨を納入したりして、さらに任期を重ねること」の意味。
- 重任(じゅうにん)は「重要な任務のこと/任期が終わっても、引き続いてその任務に就くこと」の意味。
- 重任の類義語には、「大任・要務・重責・激務」などがある。