結論から言ってしまうと、趣向の正しい読み方は「しゅこう」になります。
趣向の”趣”は「おもむき」「しゅ」と読むことはできますが、
「し」と読むことはできないので、趣向を「しこう」と読むのは間違いです。
「しこう」というのは、”嗜好(しこう)”などと書き表されるため注意が必要です。
また趣向(しゅこう)のように「趣(しゅ)」が用いられている言葉には、
「趣旨(しゅし)・情趣(じょうしゅ)・趣味(しゅみ)・雅趣(がしゅ)」などがあります。
趣向(しゅこう)のように「向(こう)」が用いられている言葉には、
「意向(いこう)・傾向(けいこう)・向上(こうじょう)・内向(ないこう)」などがあります。
次の章で趣向の意味について解説していきます。
趣向は「趣(おもむき)や面白味(おもしろみ)のこと。また、趣や面白味を出すための工夫のこと」の意味として用いられています。
趣向を用いた例文としては、「趣向の異なる遊び」や、
「料理に趣向を凝らす」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「趣や面白味のこと」の意味で、
後者の例文は「趣や面白味を出すための工夫のこと」の意味で使用しています。
また趣向の類義語としては、「風情(ふぜい)・情緒(じょうちょ)・風致(ふうち)・風格(ふうかく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても趣向と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「趣向の読み方と意味、”しこう”と”しゅこう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど