結論から言ってしまうと、項垂れるの正しい読み方は「うなだれる」になります。
項垂れるの”項”は「うなじ」「こう」と読むことができますが、項垂れるは「うなだれる」と読むのが正しく、「こうたれる」と読むのは間違いです。
「項(うなじ)」のことを「うな」と呼び、もともと「うなたる」(「項(うな)」が「垂(た)る」)と言われていて、それが時間の経過とともに「うなたれる」となり、現在の「項垂れる(うなだれる)」に変化していきました。
このような変化のことを”音変化(おとへんか)”と言います。
音変化というのは簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、項垂れるは通常では読むことができない「うなだれる」という読み方になったんですね。
次の章で項垂れるの意味について解説していきます。
項垂れるは「失望や悲しさ、恥ずかしさなどから、力なく首を前に垂れること」の意味として用いられています。
ちなみに項(うなじ)というのは、上の写真で示している部分のことなので、首が前に垂れると項も垂れることになります。
項垂れるを用いた例文としては、「将来に悩み過ぎて項垂れる」や、
「テストの点数が悪くて項垂れる」のような使い方で用いられています。
また項垂れるの類義語としては、「俯く(うつむく)・落胆(らくたん)・消沈(しょうちん)・失意(しつい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても項垂れると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「項垂れるの読み方と意味、”うなだれる”と”こうたれる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど