さて日常的に使われることはあまりないですが、「老獪」という言葉があります。
この老獪に使用されている漢字(特に”獪”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは老獪の読み方と意味、「ろうかい」と「ろうこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.老獪の正しい読み方は「ろうかい」「ろうこう」?
では老獪の正しい読み方は、「ろうかい」「ろうこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、老獪の正しい読み方は「ろうかい」になります。
老獪の”獪”は「わるがしこ(い)」「かい」と読むことはできますが、
「こう」と読むことはできないので、老獪を「ろうこう」と読むのは間違いです。
また老獪(ろうかい)のように「老(ろう)」が用いられている言葉には、
「老骨(ろうこつ)・養老(ようろう)・敬老(けいろう)・初老(しょろう)」などがあります。
老獪(ろうかい)のように「獪(かい)」が用いられている言葉は、
老獪の他には「狡獪(こうかい)」しか見つけることができませんでした。
次の章で老獪の意味と類義語について解説していきます。
2.老獪の意味と類義語について
では老獪の意味と類義語について見ていきましょう。
まず老獪は「経験を積んでいて、ずるくて悪賢いこと。また、そのさま」の意味として用いられています。
老獪を用いた例文としては、「彼は老獪な人物だ」や、
「老獪な手段を使う」のような使い方で用いられています。
また老獪の類義語としては、「狡猾(こうかつ)・陰謀(いんぼう)・姑息(こそく)・詭計(きけい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても老獪と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「老獪の読み方と意味、”ろうかい”と”ろうこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 老獪の正しい読み方は「ろうかい」で、「ろうこう」は間違い。
- 老獪は「経験を積んでいて、ずるくて悪賢いこと。また、そのさま」の意味。
- 老獪の類義語には、「狡猾・陰謀・姑息・詭計」などがある。