さて日常的に使われるもので「惚ける」という言葉があります。
この惚けるに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは惚けるの読み方と意味、「とぼける」と「ほうける」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.惚けるの正しい読み方は「とぼける」「ほうける」?
では惚けるの正しい読み方は、「とぼける」「ほうける」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、惚けるの正しい読み方は「とぼける」「ほうける」「ぼける」になります。
惚けるの”惚”は「ほ(れる)」「とぼ(ける)」「ほう(ける)」「ぼ(ける)」「こつ」と読むことができます。
ただ惚けるは「とぼける」「ほうける」「ぼける」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
また「とぼける」は惚けるの他にも”恍ける”と書き表され、一般的には”恍ける”と表記されることが多いです。
”惚ける”は「とぼける」の他に「ほうける」「ぼける」の読み方もすることができて読み方がややこしく、”恍ける”は「とぼける」と読むことしかできないため、「とぼける」は”恍ける”と表記されることが多いです。
次の章で惚けるの意味について解説していきます。
2.惚けるの意味について
では惚けるの意味について見ていきましょう。
まず惚ける(とぼける)は「わざと知らないふりをすること/滑稽(こっけい)で間(ま)の抜けた言動をすること」の意味として用いられています。
滑稽というのは、”非常に馬鹿げた感じがすること。また、そのさま”などの意味があります。
惚けるを「とぼける」と読むと上記のような意味になりますが、
「ほうける」「ぼける」と読むとそれぞれ下記のような意味になります。
惚けるを「ほうける」と読むと「ぼんやりすること/(動詞の連用形に付いて)夢中になること」の意味、「ぼける」と読むと「頭の働きや感覚などが鈍(にぶ)くなること」の意味となります。
このように惚けるは「とぼける」「ほうける」「ぼける」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
惚けるを用いた例文としては、「惚(とぼ)けても無駄だ」や、
「息子は勉強もせずに遊び惚(ほう)けている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「わざと知らないふりをすること」の意味で、
後者の例文は「(動詞の連用形に付いて)夢中になること」の意味で使用しています。
以上が「惚けるの読み方と意味、”とぼける”と”ほうける”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 惚けるの正しい読み方は「とぼける」「ほうける」「ぼける」。
- 惚ける(とぼける)は「わざと知らないふりをすること/滑稽で間の抜けた言動をすること」の意味。
- 惚ける(ほうける)は「ぼんやりすること/(動詞の連用形に付いて)夢中になること」の意味。
- 惚ける(ぼける)は「頭の働きや感覚などが鈍くなること」の意味。