さて日常的に使われることはあまりないですが、「月虹」という言葉があります。
この月虹に使用されている漢字(特に”虹”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは月虹の読み方と意味、「げっこう」と「つきにじ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.月虹の正しい読み方は「げっこう」「つきにじ」?
では月虹の正しい読み方は、「げっこう」「つきにじ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、月虹の正しい読み方は「げっこう」になります。
月虹の”月”は「つき」「げつ」「がつ」、”虹”は「にじ」「こう」と読むことができますが、月虹は「げっこう」と読むのが正しく、「つきにじ」と読むのは間違いです。
月虹の”月”の読み方は「げつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「げっ」という読み方をすることはできません。
月虹のように「げつこう」ではなく、「げっこう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
月虹であれば、月(げつ)+虹(こう)なので、虹(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で月虹の意味と類義語について解説していきます。
2.月虹の意味と類義語について
では月虹の意味と類義語について見ていきましょう。
まず月虹は「月の光によって生じる虹(にじ)のこと」の意味として用いられています。
一般的な虹は太陽の光によって発生して7色に見えますが、月虹は月の光が弱いために肉眼では白く見えます。
また月虹の類義語としては、「陽炎(かげろう)・不知火(しらぬい)・蜃気楼(しんきろう)・オーロラ」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても月虹と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「月虹の読み方と意味、”げっこう”と”つきにじ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 月虹の正しい読み方は「げっこう」で、「つきにじ」は間違い。
- 月虹は「月の光によって生じる虹のこと」の意味。
- 月虹の類義語には、「陽炎・不知火・蜃気楼・オーロラ」などがある。