結論から言ってしまうと、嵌るの正しい読み方は「はまる」「はめる」の両方になります。
嵌るの”嵌”は「は(める)」「かん」と読むことはできますが、「たばか(る)」と読むことはできないので、嵌るを「たばかる」と読むのは間違いです。
(「たばかる」というのは、”謀る”と書き表されます)
ただ嵌るは「はまる」「はめる」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
また嵌るの”嵌”という字には「はま(る)」「はめ(る)」の読み方は存在せず、この嵌るというのは”嵌まる・嵌める”を省略した読み方となっています。
ですが”嵌る”と表記してしまうと、それが「はまる」「はめる」のどちらで読むのか分かりにくくなるため、「はまる」は”嵌まる”、「はめる」は”嵌める”と表記するのが良いでしょう。
次の章で嵌るの意味と類義語について解説していきます。
嵌る(はまる)は「穴の部分にぴったりと入ること/穴や深みに落ちること/うまく当てはまること/騙(だま)されること/夢中になること」の意味として用いられています。
嵌るを「はまる」と読むと上記のような意味になりますが、「はめる」と読むと「ある形に合うように中に入れる(または外側に被せる)こと/穴やくぼみに落とすこと/騙すこと/ある制限・範囲内におさめ入れること」の意味となります。
このように嵌るは「はまる」「はめる」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
嵌るを用いた例文としては、「ゲームに嵌(はま)る」や、
「現在の教育によって型に嵌(はめ)られ個性がなくなる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「夢中になること」の意味で、後者の例文は「ある制限・範囲内におさめ入れること」の意味で使用しています。
また嵌るの類義語としては、「偽装(ぎそう)・籠絡(ろうらく)・詐欺(さぎ)・翻弄(ほんろう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても嵌ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「嵌るの読み方と意味、”はまる”と”たばかる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>