結論から言ってしまうと、既にの正しい読み方は「すでに」「すんでに」になります。
既にの”既”は「すで(に)」「き」と読むことはできますが、「ついで(に)」と読むことはできないので、既にを「ついでに」と読むのは間違いです。
(「ついでに」というのは、”序に”と書き表されます)
一般的には既には「すでに」と読むことがほとんどです。
ただ既には「すでに」「すんでに」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
既にの”既”という字は単体で「すんで」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「すでに」から「すんでに」という読み方に変化しました。
簡単に言うと音変化というのは、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、”既に”は通常では読むことができない「すんでに」という読み方になったんですね。
次の章で既にの意味について解説していきます。
既に(すでに)は「以前に。今までに/今となってはもはや/どう見ても。まぎれもなく」の意味として用いられています。
既にを「すでに」と読むと上記のような意味になりますが、
「すんでに」と読むと「もう少しのところで」の意味となります。
このように既には「すでに」「すんでに」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
既にを用いた例文としては、「既(すで)に手遅れだ」や、
「その段階で既(すで)に間違っている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「今となってはもはや」の意味で、
後者の例文は「どう見ても。まぎれもなく」の意味で使用しています。
以上が「既にの読み方と意味、”すでに”と”ついでに”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど