さて日常的に使われるもので「尽く」という言葉があります。
この尽くに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
尽くがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは尽くの読み方と意味、「つく」と「ことごとく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.尽くの正しい読み方は「つく」「ことごとく」?
では尽くの正しい読み方は、「つく」「ことごとく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、尽くの正しい読み方は「つく」「ことごとく」の両方になります。
尽くの”尽”は「つ(きる)」「ことごと(く)」「じん」と読むことができます。
ただ尽くは「つく」「ことごとく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
また「ことごとく」というのは、尽くの他にも”悉く”と書き表されることがあるので覚えておきましょう。
次の章で尽くの意味と類義語について解説していきます。
2.尽くの意味と類義語について
では尽くの意味と類義語について見ていきましょう。
まず尽く(つく)は「次第に減っていって、なくなること/続いていたものが終わること。途絶えること」の意味として用いられています。
尽くを「つく」と読むと上記のような意味になりますが、
「ことごとく」と読むと「全部。すべて。残らず」の意味となります。
このように尽くは「つく」「ことごとく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えてきましょう。
尽くを用いた例文としては、「寿命が尽(つ)く」や、
「計画は尽(ことごと)く失敗した」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「続いていたものが終わること。途絶えること」の意味で、
後者の例文は「全部。すべて。残らず」の意味で使用しています。
また尽く(ことごとく)の類義語としては、「網羅(もうら)・例外なく(れいがいなく)・余さず(あまさず)・根こそぎ(ねこそぎ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても尽くと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「尽くの読み方と意味、”つく”と”ことごとく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 尽くの正しい読み方は「つく」「ことごとく」の両方。
- 尽く(つく)は「次第に減っていって、なくなること/続いていたものが終わること。途絶えること」の意味。
- 尽く(ことごとく)は「全部。すべて。残らず」の意味。
- 尽くの類義語には、「網羅・例外なく・余さず・根こそぎ」などがある。