さて日常的に使われることはあまりないですが、「懸吊」という言葉があります。
この懸吊に使用されている漢字(特に”吊”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは懸吊の読み方と意味、「けんてい」と「けんちょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.懸吊の正しい読み方は「けんてい」「けんちょう」?
では懸吊の正しい読み方は、「けんてい」「けんちょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、懸吊の正しい読み方は「けんちょう」になります。
懸吊の”吊”は「つ(る)」「つる(す)」「ちょう」と読むことはできますが、
「てい」と読むことはできないので、懸吊を「けんてい」と読むのは間違いです。
また懸吊(けんちょう)のように「懸(けん)」が用いられている言葉には、
「懸賞(けんしょう)・懸案(けんあん)・懸命(けんめい)・懸垂(けんすい)」などがあります。
懸吊(けんちょう)のように「吊(ちょう)」が用いられている言葉は、懸吊の他には見つけることができませんでした。
次の章で懸吊の意味と類義語について解説していきます。
2.懸吊の意味と類義語について
では懸吊の意味と類義語について見ていきましょう。
まず懸吊は「引っ掛けて吊(つる)すこと」の意味として用いられています。
懸吊を用いた例文としては、「その荷物は懸吊して運搬する」や、「懸吊具を使用する」のような使い方で用いられています。
また懸吊の類義語としては、「下垂(かすい)・懸架(けんか)・懸崖(けんがい)・宙吊り(ちゅうづり)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても懸吊と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「懸吊の読み方と意味、”けんてい”と”けんちょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 懸吊の正しい読み方は「けんちょう」で、「けんてい」は間違い。
- 懸吊は「引っ掛けて吊すこと」の意味。
- 懸吊の類義語には、「下垂・懸架・懸崖・宙吊り」などがある。