さて日常的に使われることはあまりないですが、「好好爺(好々爺)」という言葉があります。
この好好爺に使用されている漢字(特に”爺”)は普段あまり見ることはなく、どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは好好爺(好々爺)の読み方と意味、「こうこうや」と「すきすきじい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.好好爺(好々爺)の正しい読み方は「こうこうや」「すきすきじい」?
では好好爺の正しい読み方は、「こうこうや」「すきすきじい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、好好爺の正しい読み方は「こうこうや」になります。
好好爺の”爺”は「じい」「じじ」「や」と読むことができますが、
好好爺は「こうこうや」と読むのが正しく、「すきすきじい」と読むのは間違いです。
また好々爺に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点(どうのじてん)”または、片仮名(カタカナ)の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”(俗に”ノマ”)と呼ばれているものです。
(踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名(かな)を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの)
この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「好々爺(こうこうや)」や「久々(ひさびさ)」のように、同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています。
つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を2回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。
なので好々爺は”好好爺”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。
次の章で好好爺(好々爺)の意味と類義語について解説していきます。
2.好好爺(好々爺)の意味と類義語について
では好好爺の意味と類義語について見ていきましょう。
まず好好爺は「優しく人の良いお爺(じい)さんのこと」の意味として用いられています。
好好爺を用いた例文としては、「好好爺に助けられた」や、
「好好爺ぶりを発揮する」のような使い方で用いられています。
また好好爺の類義語としては、「老爺(ろうや)・老大(ろうだい)・狸爺(たぬきじじい)・老翁(ろうおう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても好好爺と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「好好爺(好々爺)の読み方と意味、”こうこうや”と”すきすきじい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 好好爺(好々爺)の正しい読み方は「こうこうや」で、「すきすきじい」は間違い。
- 好好爺(好々爺)は「優しく人の良いお爺さんのこと」の意味。
- 好好爺(好々爺)の類義語には、「老爺・老大・狸爺・老翁」などがある。