さて日常的に使われるもので「奮迅」という言葉があります。
この奮迅に使用されている漢字(特に”迅”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは奮迅の読み方と意味、「ふんじん」と「ふんじゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.奮迅の正しい読み方は「ふんじん」「ふんじゅう」?
では奮迅の正しい読み方は、「ふんじん」「ふんじゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、奮迅の正しい読み方は「ふんじん」になります。
奮迅の”奮”は「ふる(う)」「ふん」、”迅”は「はげ(しい)」「じん」と読むことはできますが、”迅”は「じゅう」と読むことはできないので、奮迅を「ふんじゅう」と読むのは間違いです。
また奮迅(ふんじん)のように「奮(ふん)」が用いられている言葉には、
「奮起(ふんき)・奮戦(ふんせん)・興奮(こうふん)・奮発(ふんぱつ)」などがあります。
奮迅(ふんじん)のように「迅(じん)」が用いられている言葉には、
「迅速(じんそく)・迅雷(じんらい)・迅疾(じんしつ)・迅急(じんきゅう)」などがあります。
次の章で奮迅の意味と類義語について解説していきます。
2.奮迅の意味と類義語について
では奮迅の意味と類義語について見ていきましょう。
まず奮迅は「勢い激しく奮い立つこと」の意味として用いられています。
奮迅を用いた例文としては、「獅子奮迅の活躍をした」や、
「獅子奮迅の働きをみせた」のような使い方で用いられています。
奮迅は”獅子奮迅(ししふんじん)”という四字熟語で用いられることが多く、
「獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い」の意味で用いられます。
また奮迅の類義語としては、「奮起(ふんき)・高揚(こうよう)・興奮(こうふん)・息巻く(いきまく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても奮迅と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「奮迅の読み方と意味、”ふんじん”と”ふんじゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 奮迅の正しい読み方は「ふんじん」で、「ふんじゅう」は間違い。
- 奮迅は「勢い激しく奮い立つこと」の意味。
- 奮迅の類義語には、「奮起・高揚・興奮・息巻く」などがある。