さて日常的に使われるもので「溢れる」という言葉があります。
この溢れるに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは溢れるの読み方と意味、「こぼれる」と「あふれる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.溢れるの正しい読み方は「こぼれる」「あふれる」?
では溢れるの正しい読み方は、「こぼれる」「あふれる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、溢れるの正しい読み方は「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」になります。
溢れるの”溢”は「あふ(れる)」「こぼ(れる)」「いつ」と読むことができます。
溢れるを「あぶれる」と読むのは当て字になります。
”溢”という字の持っている意味が「あぶれる」という言葉の意味に合っていたため、溢れるに「あぶれる」という読み方が当てられました。
また一般的には溢れるは「あふれる」と読むことがほとんどで、「こぼれる」は”零れる”と書き表されることがほとんどです。
そして溢れるは「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で溢れるの意味と類義語について解説していきます。
2.溢れるの意味と類義語について
では溢れるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず溢れる(こぼれる)は「容器からあふれたり、漏れたりして外に流れ出ること/あふれ出るように外に表れること」の意味として用いられています。
(「こぼれる」というのは、一般的には”零れる”と書き表されることがほとんど)
溢れるを「こぼれる」と読むと上記のような意味になりますが、
「あふれる」「あぶれる」と読むとそれぞれ下記のような意味になります。
溢れるを「あふれる」と読むと「その場にいっぱいになって、入りきれないものが外に出ること」、「あぶれる」と読むと「仕事にありつけないでいること/所定の人数からはみ出すこと/狩りや釣りで、獲物がとれずにいること」の意味となります。
このように溢れるは「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
溢れるを用いた例文としては、「仕事に溢(あぶ)れる心配はない」や、
「1人だけ溢(あぶ)れて先生とペアを組んだ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「仕事にありつけないでいること」の意味で、
後者の例文は「所定の人数からはみ出すこと」の意味で使用しています。
また溢れるの類義語としては、「氾濫(はんらん)・余剰(よじょう)・充満(じゅうまん)・噴出(ふんしゅつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても溢れると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「溢れるの読み方と意味、”こぼれる”と”あふれる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 溢れるの正しい読み方は「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」。
- 溢れる(こぼれる)は「容器からあふれたり、漏れたりして外に流れ出ること/あふれ出るように外に表れること」の意味。
- 溢れる(あふれる)は「その場にいっぱいになって、入りきれないものが外に出ること」の意味。
- 溢れる(あぶれる)は「仕事にありつけないでいること/所定の人数からはみ出すこと/狩りや釣りで、獲物がとれずにいること」の意味。
- 溢れるの類義語には、「氾濫・余剰・充満・噴出」などがある。