結論から言ってしまうと、溢れるの正しい読み方は「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」になります。
溢れるの”溢”は「あふ(れる)」「こぼ(れる)」「いつ」と読むことができます。
溢れるを「あぶれる」と読むのは当て字になります。
”溢”という字の持っている意味が「あぶれる」という言葉の意味に合っていたため、溢れるに「あぶれる」という読み方が当てられました。
また一般的には溢れるは「あふれる」と読むことがほとんどで、「こぼれる」は”零れる”と書き表されることがほとんどです。
そして溢れるは「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で溢れるの意味について解説していきます。
溢れる(こぼれる)は「容器からあふれたり、漏れたりして外に流れ出ること/あふれ出るように外に表れること」の意味として用いられています。
(「こぼれる」というのは、一般的には”零れる”と書き表されることがほとんど)
溢れるを「こぼれる」と読むと上記のような意味になりますが、
「あふれる」「あぶれる」と読むとそれぞれ下記のような意味になります。
溢れるを「あふれる」と読むと「その場にいっぱいになって、入りきれないものが外に出ること」、「あぶれる」と読むと「仕事にありつけないでいること/所定の人数からはみ出すこと/狩りや釣りで、獲物がとれずにいること」の意味となります。
このように溢れるは「こぼれる」「あふれる」「あぶれる」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
溢れるを用いた例文としては、「仕事に溢(あぶ)れる心配はない」や、
「1人だけ溢(あぶ)れて先生とペアを組んだ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「仕事にありつけないでいること」の意味で、
後者の例文は「所定の人数からはみ出すこと」の意味で使用しています。
以上が「溢れるの読み方と意味、”こぼれる”と”あふれる”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど