さて日常的に使われるもので「享有」という言葉があります。
この享有に使用されている漢字(特に”享”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは享有の読み方と意味、「けいゆう」と「きょうゆう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.享有の正しい読み方は「けいゆう」「きょうゆう」?
では享有の正しい読み方は、「けいゆう」「きょうゆう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、享有の正しい読み方は「きょうゆう」になります。
享有の”享”は「う(ける)」「きょう」と読むことはできますが、
「けい」と読むことはできないので、享有を「けいゆう」と読むのは間違いです。
また享有(きょうゆう)のように「享(きょう)」が用いられている言葉には、
「享受(きょうじゅ)・享年(きょうねん)・享楽(きょうらく)・享保(きょうほ)」などがあります。
享有(きょうゆう)のように「有(ゆう)」が用いられている言葉には、
「占有(せんゆう)・共有(きょうゆう)・有益(ゆうえき)・有識(ゆうしき)」などがあります。
次の章で享有の意味と類義語について解説していきます。
2.享有の意味と類義語について
では享有の意味と類義語について見ていきましょう。
まず享有は「権利・能力など(無形のもの)を、人が生まれながら身につけて持っていること」の意味として用いられています。
享有を用いた例文としては、「基本的人権の享有」や、
「誰にでも自由を享有する権利がある」のような使い方で用いられています。
また享有の類義語としては、「所有(しょゆう)・所持(しょじ)・保有(ほゆう)・享受(きょうじゅ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても享有と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「享有の読み方と意味、”けいゆう”と”きょうゆう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 享有の正しい読み方は「きょうゆう」で、「けいゆう」は間違い。
- 享有は「権利・能力など(無形のもの)を、人が生まれながら身につけて持っていること」の意味。
- 享有の類義語には、「所有・所持・保有・享受」などがある。