さて日常的に使われるもので「万死」という言葉があります。
この万死に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
万死がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは万死の読み方と意味、「まんし」と「ばんし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.万死の正しい読み方は「まんし」「ばんし」?
では万死の正しい読み方は、「まんし」「ばんし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、万死の正しい読み方は「ばんし」になります。
万死の”万”は「よろず」「まん」「ばん」と読むことができますが、
万死は「ばんし」と読むのが正しく、「まんし」と読むのは間違いです。
また万死(ばんし)のように「万(ばん)」が用いられている言葉には、
「万端(ばんたん)・万事(ばんじ)・万人(ばんにん)・万能(ばんのう)」などがあります。
万死(ばんし)のように「死(し)」が用いられている言葉には、
「生死(せいし)・仮死(かし)・必死(ひっし)・死守(ししゅ)」などがあります。
次の章で万死の意味と類義語について解説していきます。
2.万死の意味と類義語について
では万死の意味と類義語について見ていきましょう。
まず万死は「とても生命の助かる見込みのないこと/何度も死ぬこと」の意味として用いられています。
万死を用いた例文としては、「万死を恐れず挑戦する」や、
「彼の罪は万死に値(あたい)する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「とても生命の助かる見込みのないこと」の意味で、後者の例文は「何度も死ぬこと」の意味で使用しています。
また万死の類義語としては、「瀕死(ひんし)・重篤(じゅうとく)・重症(じゅうしょう)・危篤(きとく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても万死と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「万死の読み方と意味、”まんし”と”ばんし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 万死の正しい読み方は「ばんし」で、「まんし」は間違い。
- 万死は「とても生命の助かる見込みのないこと/何度も死ぬこと」の意味。
- 万死の類義語には、「瀕死・重篤・重症・危篤」などがある。