結論から言ってしまうと、尚ぶの正しい読み方は「たっとぶ」「とうとぶ」になります。
尚ぶの”尚”は「たっと(ぶ)」「とうと(ぶ)」「しょう」と読むことができますが、尚ぶを「しょうぶ」と読むのは間違いです。
ただ一般的には尚ぶは「とうとぶ」と読むことが多いです。
次の章で尚ぶの意味について解説していきます。
尚ぶは「大切に扱うこと。重んずること」の意味として用いられています。
「たっとぶ」「とうとぶ」は”尚ぶ”の他にも”尊ぶ・貴ぶ”と書き表されますが、
一般的には”尚ぶ”が使われることはほとんどなく、”尊ぶ・貴ぶ”が用いられます。
そして”尚ぶ・尊ぶ・貴ぶ”はどれも読み方は同じですが、意味合いが少し異なります。
どれも「大切に扱うこと。重んずること」という意味であるのは同じですが、
尚ぶは”高尚(こうしょう)”、尊ぶは”尊敬”、貴ぶは”貴重”の意味合いが強いです。
(高尚というのは、”程度が高く、上品なこと。気高くて立派なこと”)
このようにそれぞれの言葉の意味合いが異なるためしっかりと覚えておきましょう。
尚ぶを用いた例文としては、「彼は武を尚ぶ」や、
「私たちは自国の文化を尚ぶ」のような使い方で用いられています。
つまり前者の例文は”武を(高尚なものとして)重んじている”、
後者の例文は”自国の文化を(高尚なものとして)重んじている”という意味になります。
以上が「尚ぶの読み方と意味、”しょうぶ”と”たっとぶ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど