結論から言ってしまうと、如くの正しい読み方は「ごとく」「しく」になります。
如くの”如”は「ごと(し)」「し(く)」「にょ」「じょ」と読むことができますが、如くは「ごとく」「しく」と読むのが正しく、「にょく」と読むのは間違いです。
一般的には如くは「ごとく」と読むことが多いです。
ただ如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で如くの意味について解説していきます。
如く(ごとく)は「(”如し”の連用形)~のように。~のとおり」の意味として用いられています。
如くを「ごとく」と読むと上記のような意味になりますが、
「しく」と読むと「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味となります。
如(し)くを用いる場合は、あとに打消し・反語の表現を伴うことが多いです。
このように如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
如くを用いた例文としては、「脱兎の如(ごと)く逃げて行った」や、
「百聞は一見に如(し)かず」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「~のように。~のとおり」の意味で、
後者の例文は「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味で使用しています。
”百聞は一見に如かず”というのはことわざで、
「人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方がよく分かる」という意味です。
百聞は一見に如かず(=匹敵しない)ということなので、つまり”百聞は一見には勝てない”ということになります。
以上が「如くの読み方と意味、”にょく”と”ごとく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど