結論から言ってしまうと、如くの正しい読み方は「ごとく」「しく」になります。
如くの”如”は「ごと(し)」「し(く)」「にょ」「じょ」と読むことができますが、如くは「ごとく」「しく」と読むのが正しく、「にょく」と読むのは間違いです。
一般的には如くは「ごとく」と読むことが多いです。
ただ如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
次の章で如くの意味と類義語について解説していきます。
如く(ごとく)は「(”如し”の連用形)~のように。~のとおり」の意味として用いられています。
如くを「ごとく」と読むと上記のような意味になりますが、
「しく」と読むと「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味となります。
如(し)くを用いる場合は、あとに打消し・反語の表現を伴うことが多いです。
このように如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
如くを用いた例文としては、「脱兎の如(ごと)く逃げて行った」や、
「百聞は一見に如(し)かず」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「~のように。~のとおり」の意味で、
後者の例文は「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味で使用しています。
”百聞は一見に如かず”というのはことわざで、
「人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方がよく分かる」という意味です。
百聞は一見に如かず(=匹敵しない)ということなので、つまり”百聞は一見には勝てない”ということになります。
また如くの類義語としては、「互角(ごかく)・対等(たいとう)・比肩(ひけん)・比類(ひるい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても如くと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「如くの読み方と意味、”にょく”と”ごとく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>