さて日常的に使われるもので「蜃気楼」という言葉があります。
この蜃気楼に使用されている漢字(”蜃・楼”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは蜃気楼の読み方と意味、「しんきろう」と「しんきおう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.蜃気楼の正しい読み方は「しんきろう」「しんきおう」?
では蜃気楼の正しい読み方は、「しんきろう」「しんきおう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、蜃気楼の正しい読み方は「しんきろう」になります。
蜃気楼の”蜃”は「おおはまぐり」「しん」、”桜”は「ろう」と読むことはできますが、”楼”は「おう」と読むことはできず、蜃気楼を「しんきおう」と読むのは間違いです。
蜃気楼の”楼(ろう)”という字は、”桜(さくら・おう)”という字によく似ているため注意が必要です。
また蜃気楼(しんきろう)のように「蜃(しん)」が用いられている言葉は、蜃気楼の他には見つけることができませんでした。
蜃気楼(しんきろう)のように「楼(ろう)」が用いられている言葉には、
「楼閣(ろうかく)・楼台(ろうだい)・高楼(こうろう)・楼門(ろうもん)」などがあります。
次の章で蜃気楼の意味と類義語について解説していきます。
2.蜃気楼の意味と類義語について
では蜃気楼の意味と類義語について見ていきましょう。
まず蜃気楼は「大気の温度が場所によって異なるとき、海面や地表付近の空気の密度に違いが生じ、これにより光線が異常に屈折、砂漠や海上の空中などに実際にはそこに存在しない物体の像が現れる現象のこと」の意味として用いられています。
例えば砂漠で遠くにオアシスがあるように見える現象が、いわゆる蜃気楼にあたります。
蜃=大蛤(おおはまぐり)のことで、古くは大蛤が吐く気によって空中に楼閣(高層の立派な建物)などが現れる、と考えられたことから蜃気楼という名称が付けられました。
また蜃気楼の類義語としては、「陽炎(かげろう)・逃げ水(にげみず)・不知火(しらぬい)・幻影(げんえい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても蜃気楼と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「蜃気楼の読み方と意味、”しんきろう”と”しんきおう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 蜃気楼の正しい読み方は「しんきろう」で、「しんきおう」は間違い。
- 蜃気楼は「大気の温度が場所によって異なるとき、海面や地表付近の空気の密度に違いが生じ、これにより光線が異常に屈折、砂漠や海上の空中などに実際にはそこに存在しない物体の像が現れる現象のこと」の意味。
- 蜃気楼の類義語には、「陽炎・逃げ水・不知火・幻影」などがある。