さて日常的に使われることはあまりないですが、「蚕糸」という言葉があります。
この蚕糸に使用されている漢字(特に”蚕”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは蚕糸の読み方と意味、「さんし」と「かいこいと」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.蚕糸の正しい読み方は「さんし」「かいこいと」?
では蚕糸の正しい読み方は、「さんし」「かいこいと」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、蚕糸の正しい読み方は「さんし」になります。
蚕糸の”蚕”は「かいこ」「さん」、”糸”は「いと」「し」と読むことができますが、蚕糸は「さんし」と読むのが正しく、「かいこいと」と読むのは間違いです。
また蚕糸(さんし)のように「蚕(さん)」が用いられている言葉には、
「蚕繭(さんけん)・蚕食(さんしょく)・養蚕(ようさん)・柞蚕(さくさん)」などがあります。
蚕糸(さんし)のように「糸(し)」が用いられている言葉には、
「抜糸(ばっし)・絹糸(けんし)・一糸(いっし)・撚糸(ねんし)」などがあります。
次の章で蚕糸の意味と類義語について解説していきます。
2.蚕糸の意味と類義語について
では蚕糸の意味と類義語について見ていきましょう。
まず蚕糸は「蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった糸。絹糸(けんし・きぬいと)のこと」の意味として用いられています。
蚕(かいこ)というのは、”カイゴガの幼虫のこと”で、
蚕は絹糸を吐いて繭を作り、その繭の中で脱皮して蛹(さなぎ)になります。
また蚕糸の類義語としては、「生糸(きいと)・撚糸(ねんし)・綿糸(めんし)・毛糸(けいと)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても蚕糸と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「蚕糸の読み方と意味、”さんし”と”かいこいと”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 蚕糸の正しい読み方は「さんし」で、「かいこいと」は間違い。
- 蚕糸は「蚕の繭からとった糸。絹糸のこと」の意味。
- 蚕糸の類義語には、「生糸・撚糸・綿糸・毛糸」などがある。