さて日常的に使われることはほとんどないですが、「事える」という言葉があります。
この事えるに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
事えるがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは事えるの読み方と意味、「ことえる」と「つかえる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.事えるの正しい読み方は「ことえる」「つかえる」?
では事えるの正しい読み方は、「ことえる」「つかえる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、事えるの正しい読み方は「つかえる」になります。
事えるの”事”は「つか(える)」「こと」「じ」と読むことができますが、
事えるは「つかえる」と読むのが正しく、「ことえる」と読むのは間違いです。
次の章で事えるの意味と類義語について解説していきます。
2.事えるの意味と類義語について
では事えるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず事えるは「(主君・親など)目上の人の側にいて、その人に奉仕(ほうし)すること」の意味として用いられています。
他にも「つかえる」は”仕える”と書き表されることもありますが、
仕えるには「目上の人の側にいて、その人に奉仕すること/官職に就(つ)くこと」の意味があります。
そして現在では「目上の人に奉仕すること」の意味で使用する場合は、
”事える”を使うことはなく、一般的には”仕える”を使用することがほとんどです。
事えるを用いた例文としては、「主君に事える」や、
「両親に事える」のような使い方で用いられています。
また事えるの類義語としては、「奉公(ほうこう)・近侍(きんじ)・忠犬(ちゅうけん)・尽くす(つくす)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても事えると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「事えるの読み方と意味、”ことえる”と”つかえる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 事えるの正しい読み方は「つかえる」で、「ことえる」は間違い。
- 事えるは「(主君・親など)目上の人の側にいて、その人に奉仕すること」の意味。
- 仕えるは「(主君・親など)目上の人の側にいて、その人に奉仕すること/官職に就くこと」の意味。
- 事えるの類義語には、「奉公・近侍・忠犬・尽くす」などがある。