さて日常的に使われるもので「肉薄」という言葉があります。
この肉薄に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
肉薄がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは肉薄の読み方と意味、「にくうす」と「にくはく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.肉薄の正しい読み方は「にくうす」「にくはく」?
では肉薄の正しい読み方は、「にくうす」「にくはく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、肉薄の正しい読み方は「にくはく」になります。
肉薄の”薄”は「うす(い)」「はく」と読むことができますが、
肉薄は「にくはく」と読むのが正しく、「にくうす」と読むのは間違いです。
また肉薄(にくはく)のように「肉(にく)」が用いられている言葉には、
「肉眼(にくがん)・朱肉(しゅにく)・肉声(にくせい)・皮肉(ひにく)」などがあります。
肉薄(にくはく)のように「薄(はく)」が用いられている言葉には、
「軽薄(けいはく)・希薄(きはく)・薄暮(はくぼ)・薄命(はくめい)」などがあります。
次の章で肉薄の意味と類義語について解説していきます。
2.肉薄の意味と類義語について
では肉薄の意味と類義語について見ていきましょう。
まず肉薄は「敵陣などに身をもって迫(せま)ること/(距離や実力差などで)相手の間近に迫ること/鋭く問い詰めること」の意味として用いられています。
肉薄を用いた例文としては、「1位の選手に肉薄する」や、
「例の件について上司に肉薄する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(距離や実力差などで)相手の間近に迫ること」の意味で、後者の例文は「鋭く問い詰めること」の意味で使用しています。
また肉薄の類義語としては、「接近(せっきん)・猛追(もうつい)・追及(ついきゅう)・糾弾(きゅうだん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても肉薄と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「肉薄の読み方と意味、”にくうす”と”にくはく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 肉薄の正しい読み方は「にくはく」で、「にくうす」は間違い。
- 肉薄は「敵陣などに身をもって迫ること/(距離や実力差などで)相手の間近に迫ること/鋭く問い詰めること」の意味。
- 肉薄の類義語には、「接近・猛追・追及・糾弾」などがある。