さて日常的に使われるもので「拵える」という言葉があります。
この拵えるに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは拵えるの読み方と意味、「わきまえる」と「こしらえる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.拵えるの正しい読み方は「わきまえる」「こしらえる」?
では拵えるの正しい読み方は、「わきまえる」「こしらえる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、拵えるの正しい読み方は「こしらえる」「こさえる」になります。
拵えるの”拵”は「こしら(える)」「そん」と読むことはできますが、
「わきま(える)」と読むことはできないので、拵えるを「わきまえる」と読むのは間違いです。
「わきまえる」というのは、”弁える”と書き表されるため注意が必要です。
ただ一般的には拵えるは「こしらえる」と読むことが多いです。
また拵えるの”拵”という字は単体で「こさ(える)」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「こしらえる」から「こさえる」という読み方に変化しました。
簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、拵えるは通常では読むことができない「こさえる」という読み方になったんですね。
次の章で拵えるの意味と類義語について解説していきます。
2.拵えるの意味と類義語について
では拵えるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず拵えるの意味は下記のとおりです。
- 形のあるものを作り上げること
- 美しく飾ること
- 用意すること。準備すること
- 腹を満たすこと
- 工夫を巡(めぐ)らし、ないことをあるかのように見せかけること
- 友人・愛人などをつくること
拵えるを用いた例文としては、「弁当を拵える」や、
「話を拵える」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「形のあるものを作り上げること」の意味で、
後者の例文は「工夫を巡らし、ないことをあるかのように見せかけること」の意味で使用しています。
また拵えるの類義語としては、「制作(せいさく)・創造(そうぞう)・作成(さくせい)・作製(さくせい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても拵えると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「拵えるの読み方と意味、”わきまえる”と”こしらえる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 拵えるの正しい読み方は「こしらえる」「こさえる」の両方で、「わきまえる」は間違い。
- 拵えるの類義語には、「制作・創造・作成・作製」などがある。
<拵えるの意味>
- 形のあるものを作り上げること
- 美しく飾ること
- 用意すること。準備すること
- 腹を満たすこと
- 工夫を巡らし、ないことをあるかのように見せかけること
- 友人・愛人などをつくること