さて日常的に使われることはほとんどないですが、「翻然」という言葉があります。
この翻然に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
翻然がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは翻然の読み方と意味、「ほんぜん」と「はんぜん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.翻然の正しい読み方は「ほんぜん」「はんぜん」?
では翻然の正しい読み方は、「ほんぜん」「はんぜん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、翻然の正しい読み方は「ほんぜん」になります。
翻然の”翻”は「ひるがえ(る)」「ほん」「はん」と読むことができますが、翻然は「ほんぜん」と読むのが正しく、「はんぜん」と読むのは間違いです。
また翻然(ほんぜん)のように「翻(ほん)」が用いられている言葉には、
「翻訳(ほんやく)・翻弄(ほんろう)・翻意(ほんい)・翻案(ほんあん)」などがあります。
翻然(ほんぜん)のように「然(ぜん)」が用いられている言葉には、
「未然(みぜん)・必然(ひつぜん)・自然(しぜん)・当然(とうぜん)」などがあります。
次の章で翻然の意味と類義語について解説していきます。
2.翻然の意味と類義語について
では翻然の意味と類義語について見ていきましょう。
まず翻然は「翻(ひるがえ)るさま。また、翻すさま/急に心を改めるさま」の意味として用いられています。
翻るというのは、”考えや態度が反対のほうに急に変わること”などの意味があります。
翻然を用いた例文としては、「翻然として話を転じる」や、
「翻然として悟(さと)る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「翻るさま。また、翻すさま」の意味で、
後者の例文は「急に心を改めるさま」の意味で使用しています。
また翻然の類義語としては、「改悛(かいしゅん)・更生(こうせい)・反省(はんせい)・改悟(かいご)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても翻然と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「翻然の読み方と意味、”ほんぜん”と”はんぜん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 翻然の正しい読み方は「ほんぜん」で、「はんぜん」は間違い。
- 翻然は「翻るさま。また、翻すさま/急に心を改めるさま」の意味。
- 翻然の類義語には、「改悛・更生・反省・改悟」などがある。