さて日常的に使われるもので「後れる」という言葉があります。
この後れるに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
後れるがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは後れるの読み方と意味、「あとれる」と「おくれる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.後れるの正しい読み方は「あとれる」「おくれる」?
では後れるの正しい読み方は、「あとれる」「おくれる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、後れるの正しい読み方は「おくれる」になります。
後れるの”後”は「おく(れる)」「あと」「ご」と読むことができますが、後れるは「おくれる」と読むのが正しく、「あとれる」と読むのは間違いです。
次の章で後れるの意味と類義語について解説していきます。
2.後れるの意味と類義語について
では後れるの意味と類義語について見ていきましょう。
まず後れるは「他のものの後になること。取り残されること」の意味として用いられています。
「おくれる」というと一般的には”遅れる”が使われることが多いですが、
こちらの”遅れる”は「(時間的に)間に合わないこと。遅くなること」の意味で用いられます。
なので”遅れる”と”後れる”は使う場面が異なるので覚えておきましょう。
後れるを用いた例文としては、「妻に後れる」や、
「ライバルに後れをとる」のような使い方で用いられています。
前者の後れるは、”妻が先に亡くなり、夫が取り残される”というような意味になります。
また後れるの類義語としては、「後発(こうはつ)・後進(こうしん)・後退(こうたい)・後手(ごて)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても後れると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「後れるの読み方と意味、”あとれる”と”おくれる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 後れるの正しい読み方は「おくれる」で、「あとれる」は間違い。
- 後れるは「他のものの後になること。取り残されること」の意味。
- 後れるの類義語には、「後発・後進・後退・後手」などがある。