結論から言ってしまうと、咽るの正しい読み方は「むせる」になります。
咽るの”咽”は「むせ(る)」「むせ(ぶ)」「いん」「えん」と読むことはできますが、「よ(る)」と読むことはできないので、咽るを「よる」と読むのは間違いです。
「よる」というのは、”因る”などと書き表されるため注意が必要です。
また「むせる」を咽るではなく、”噎せる・咽せる”と書き表すときもあります。
ただ”噎”には「む(せる)」という読み方はありますが、”咽”には「むせ(る)」という読み方しか存在しません。
(いま現在では噎せる・咽る・咽せるのどの表記も正しいです)
漢字の読み方には慣用読みというものがあり、簡単に言えば”誤読などにより本来の読み方とは異なる読み方が、広く用いられて定着した読み方のこと”です。
つまり”間違えた読み方が一般的に定着したことにより、その間違えた読み方も正しい読み方ということにしよう”となったわけです。
「むせる」もそれと同じように、元々”咽る”と書き表されていたものが、
時間とともに”咽せる”が一般的に広く定着して、現在でも使われるようになったものだと考えられます。
次の章で咽るの意味について解説していきます。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど