さて日常的に使われることはあまりないですが、「年嵩」という言葉があります。
この年嵩に使用されている漢字(特に”嵩”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは年嵩の読み方と意味、「としかさ」と「ねんこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.年嵩の正しい読み方は「としかさ」「ねんこう」?
では年嵩の正しい読み方は、「としかさ」「ねんこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、年嵩の正しい読み方は「としかさ」になります。
年嵩の”嵩”は「かさ」「しゅう」「すう」と読むことはできますが、
「ねん」と読むことはできないので、年嵩を「ねんこう」と読むのは間違いです。
年嵩の”嵩(かさ)”という字は、”高(たか・こう)”という字に似ているため注意が必要です。
また年嵩(としかさ)のように「年(とし)」が用いられている言葉には、
「年増(としま)・年端(としは)・年寄り(としより)・翌年(よくとし)」などがあります。
年嵩(としかさ)のように「嵩(かさ)」が用いられている言葉には、
「嵩高(かさだか)・嵩張る(かさばる)・一嵩(ひとかさ)・水嵩(みずかさ)」などがあります。
次の章で年嵩の意味と類義語について解説していきます。
2.年嵩の意味と類義語について
では年嵩の意味と類義語について見ていきましょう。
まず年嵩は「年齢が他より多いこと。また、その人のこと/高齢のこと」の意味として用いられています。
年嵩を用いた例文としては、「私には3つ年嵩の兄がいる」や、
「年嵩の女性が立っている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「年齢が他より多いこと」の意味で、
後者の例文は「高齢のこと」の意味で使用しています。
また年嵩の類義語としては、「年長(ねんちょう)・年頭(としがしら)・上長(じょうちょう)・年高(としだか)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても年嵩と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「年嵩の読み方と意味、”としかさ”と”ねんこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 年嵩の正しい読み方は「としかさ」で、「ねんこう」は間違い。
- 年嵩は「年齢が他より多いこと。また、その人のこと/高齢のこと」の意味。
- 年嵩の類義語には、「年長・年頭・上長・年高」などがある。