さて日常的に使われるもので「胸腔」という言葉があります。
この胸腔に使用されている漢字(特に”腔”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは胸腔の読み方と意味、「きょうくう」と「きょうこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.胸腔の正しい読み方は「きょうくう」「きょうこう」?
では胸腔の正しい読み方は、「きょうくう」「きょうこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、胸腔の本来の読み方は「きょうこう」でしたが、
いま現在では「きょうくう」と「きょうこう」のどちらでも問題はありません。
胸腔の”胸”は「むね」「きょう」、”腔”は「くう」「こう」と読むことができます。
胸腔を「きょうくう」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「きょうくう」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、胸腔を「きょうくう」と間違って読む人が増えたために、
「きょうくう」でも「きょうこう」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での胸腔の読み方としては、「ちょうふく」と「じゅうふく」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には胸腔は「きょうくう」と読むことが多いです。
次の章で胸腔の意味と類義語について解説していきます。
2.胸腔の意味と類義語について
では胸腔の意味と類義語について見ていきましょう。
まず胸腔は「胸膜(きょうまく)で覆われた、胸郭(きょうかく)の内部のこと」の意味として用いられています。
胸郭というのは、”胸部の外郭をつくる、かご状の骨格のこと”で、胸郭の内部には肺や心臓などの臓器が収められています。
また胸腔の類義語としては、「胸部(きょうぶ)・胸郭(きょうかく)・鳩尾(みぞおち)・胸倉(むなぐら)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても胸腔と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「胸腔の読み方と意味、”きょうくう”と”きょうこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「きょうこう」が本来の読み方で、「きょうくう」は慣用読み。
- 胸腔の読み方は、「きょうくう」「きょうこう」のどちらでも正しい。
- 胸腔は「胸膜で覆われた、胸郭の内部のこと」の意味。
- 胸腔の類義語には、「胸部・胸郭・鳩尾・胸倉」などがある。