さて日常的に使われることはあまりないですが、「秤量」という言葉があります。
この秤量に使用されている漢字(特に”秤”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは秤量の読み方と意味、「しょうりょう」と「ひょうりょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.秤量の正しい読み方は「しょうりょう」「ひょうりょう」?
では秤量の正しい読み方は、「しょうりょう」「ひょうりょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、秤量の本来の読み方は「しょうりょう」でしたが、
いま現在では「しょうりょう」と「ひょうりょう」のどちらでも問題はありません。
秤量の”秤”は「はかり」「しょう」と読むことはできますが、それ単体で「ひょう」と読むことはできません。
ただ秤量は「しょうりょう」「ひょうりょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また秤量を「ひょうりょう」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「ひょうりょう」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、秤量を「ひょうりょう」と間違って読む人が増えたために、
「しょうりょう」でも「ひょうりょう」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での秤量の読み方としては、「しょうりょう」と「ひょうりょう」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には秤量は「ひょうりょう」と読むことが多いです。
次の章で秤量の意味と類義語について解説していきます。
2.秤量の意味と類義語について
では秤量の意味と類義語について見ていきましょう。
まず秤量(しょうりょう)は「秤(はかり)にかけて、重さをはかること/(転じて)物事の多少・軽重などを考え合わせること」の意味として用いられています。
秤量を「しょうりょう」と読むと上記のような意味になりますが、
「ひょうりょう」と読むと「秤にかけて、重さをはかること/秤で正確にはかることができる最大の重さのこと」の意味となります。
このように秤量は「しょうりょう」「ひょうりょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
秤量を用いた例文としては、「それは秤量(ひょうりょう)30キログラムだ」や、
「両者の立場を秤量(しょうりょう)する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「秤で正確にはかることができる最大の重さのこと」の意味で、
後者の例文は「物事の多少・軽重などを考え合わせること」の意味で使用しています。
また秤量の類義語としては、「目方(めかた)・計測(けいそく)・測定(そくてい)・計量(けいりょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても秤量と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「秤量の読み方と意味、”しょうりょう”と”ひょうりょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「しょうりょう」が本来の読み方で、「ひょうりょう」は慣用読み。
- 秤量の読み方は、「しょうりょう」「ひょうりょう」のどちらでも正しい。
- 秤量(しょうりょう)は「秤にかけて、重さをはかること/(転じて)物事の多少・軽重などを考え合わせること」の意味。
- 秤量(ひょうりょう)は「秤にかけて、重さをはかること/秤で正確にはかることができる最大の重さのこと」の意味。
- 秤量の類義語には、「目方・計測・測定・計量」などがある。