さて日常的に使われることはほとんどないですが、「朝貢」という言葉があります。
この朝貢に使用されている漢字(特に”貢”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは朝貢の読み方と意味、「ちょうく」と「ちょうこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.朝貢の正しい読み方は「ちょうく」「ちょうこう」?
では朝貢の正しい読み方は、「ちょうく」「ちょうこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、朝貢の正しい読み方は「ちょうこう」になります。
朝貢の”貢”は「みつ(ぐ)」「こう」「く」と読むことができますが、
朝貢は「ちょうこう」と読むのが正しく、「ちょうく」と読むのは間違いです。
また朝貢(ちょうこう)のように「朝(ちょう)」が用いられている言葉には、
「朝夕(ちょうせき)・王朝(おうちょう)・朝廷(ちょうてい)・朝礼(ちょうれい)」などがあります。
朝貢(ちょうこう)のように「貢(こう)」が用いられている言葉には、
「貢献(こうけん)・来貢(らいこう)・進貢(しんこう)・入貢(にゅうこう)」などがあります。
次の章で朝貢の意味と類義語について解説していきます。
2.朝貢の意味と類義語について
では朝貢の意味と類義語について見ていきましょう。
まず朝貢は「外国の使者などが来朝して、朝廷に貢物(こうもつ)を差し出すこと」の意味として用いられています。
来朝(らいちょう)というのは”外国人が日本へ来ること”を意味しており、
いま現在では来朝ではなく、来日(らいにち)という言葉が使われています。
これは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が建国された頃を境に、紛らわしさをなくすために来朝から来日に変更されました。
また朝貢の類義語としては、「来貢(らいこう)・入貢(にゅうこう)・寸志(すんし)・献上(けんじょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても朝貢と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「朝貢の読み方と意味、”ちょうく”と”ちょうこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 朝貢の正しい読み方は「ちょうこう」で、「ちょうく」は間違い。
- 朝貢は「外国の使者などが来朝して、朝廷に貢物を差し出すこと」の意味。
- 朝貢の類義語には、「来貢・入貢・寸志・献上」などがある。