さて日常的に使われるもので「合議」という言葉があります。
この合議に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
合議がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは合議の読み方と意味、「あいぎ」と「ごうぎ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.合議の正しい読み方は「あいぎ」「ごうぎ」?
では合議の正しい読み方は、「あいぎ」「ごうぎ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、合議の正しい読み方は「あいぎ」「ごうぎ」の両方になります。
合議の”合”は「あ(う)」「あ(い)」「ごう」と読むことができます。
ただ合議は「あいぎ」「ごうぎ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また合議(あいぎ)のように「合(あい)」が用いられている言葉には、
「合図(あいず)・合方(あいかた)・合口(あいくち)・居合(いあい)」などがあります。
合議(ごうぎ)のように「合(ごう)」が用いられている言葉には、
「化合(かごう)・競合(きょうごう)・迎合(げいごう)・合金(ごうきん)」などがあります。
次の章で合議の意味と類義語について解説していきます。
2.合議の意味と類義語について
では合議の意味と類義語について見ていきましょう。
まず合議(あいぎ)は「(官公庁で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること」の意味として用いられています。
決裁(けっさい)というのは、”権限を持っている上位者(責任者)が、部下の提出した案の可否を決めること”です。
つまり合議(あいぎ)とは、”(官公庁において)部下の提出した案が承認できるかどうかを、他の関係する部署・課に了解を得て確認すること”を意味します。
合議を「あいぎ」と読むと上記のような意味になりますが、
「ごうぎ」と読むと「2人以上の者が集まって協議すること/(民間で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること」の意味となります。
後者の意味は、官公庁(あいぎ)か、民間(ごうぎ)かで読み方が異なるため注意が必要です。
このように合議は「あいぎ」「ごうぎ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
合議を用いた例文としては、「この書類には他の部署の合議(あいぎ)が必要だ」や、「それは合議(ごうぎ)して決定する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(官公庁で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること」の意味で、後者の例文は「2人以上の者が集まって協議すること」の意味で使用しています。
また合議(ごうぎ)の類義語としては、「会議(かいぎ)・協議(きょうぎ)・評議(ひょうぎ)・衆議(しゅうぎ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても合議と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「合議の読み方と意味、”あいぎ”と”ごうぎ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 合議の正しい読み方は「あいぎ」「ごうぎ」の両方。
- 合議(あいぎ)は「(官公庁で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること」の意味。
- 合議(ごうぎ)は「2人以上の者が集まって協議すること/(民間で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること」の意味。
- 合議の類義語には、「会議・協議・評議・衆議」などがある。