さて日常的に使われるもので「廉恥」という言葉があります。
この廉恥に使用されている漢字(特に”廉”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは廉恥の読み方と意味、「けんち」と「れんち」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.廉恥の正しい読み方は「けんち」「れんち」?
では廉恥の正しい読み方は、「けんち」「れんち」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、廉恥の正しい読み方は「れんち」になります。
廉恥の”廉”は「れん」、”恥”は「は(ずかしい)」「ち」と読むことはできますが、”廉”は「けん」と読むことはできないので、廉恥を「けんち」と読むのは間違いです。
廉恥の”廉(れん)”という字は、”兼(けん)”という字に似ているため注意が必要です。
また廉恥(れんち)のように「廉(れん)」が用いられている言葉には、
「廉価(れんか)・清廉(せいれん)・低廉(ていれん)・廉直(れんちょく)」などがあります。
廉恥(れんち)のように「恥(ち)」が用いられている言葉には、
「恥骨(ちこつ)・無恥(むち)・恥辱(ちじょく)・羞恥(しゅうち)」などがあります。
次の章で廉恥の意味と類義語について解説していきます。
2.廉恥の意味と類義語について
では廉恥の意味と類義語について見ていきましょう。
まず廉恥は「心が清らかで、恥(はじ)を知る心があること」の意味として用いられています。
廉恥を用いた例文としては、「彼には廉恥心がない」や、
「私は廉恥を重んじている」のような使い方で用いられています。
また廉恥の類義語としては、「清廉(せいれん)・廉潔(れんけつ)・崇高(すうこう)・気高い(けだかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても廉恥と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「廉恥の読み方と意味、”けんち”と”れんち”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 廉恥の正しい読み方は「れんち」で、「けんち」は間違い。
- 廉恥は「心が清らかで、恥を知る心があること」の意味。
- 廉恥の類義語には、「清廉・廉潔・崇高・気高い」などがある。