さて日常的に使われるもので「女人禁制」という言葉があります。
この女人禁制に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
女人禁制がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは女人禁制の読み方と意味、「にょにんきんせい」と「じょにんきんせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.女人禁制の正しい読み方は「にょにんきんせい」「じょにんきんせい」?
では女人禁制の正しい読み方は、「にょにんきんせい」「じょにんきんせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、女人禁制の正しい読み方は「にょにんきんせい」「にょにんきんぜい」になります。
女人禁制の”女”は「おんな」「じょ」「にょ」と読むことができますが、女人禁制を「じょにんきんせい」と読むのは間違いです。
ただ一般的には女人禁制は「にょにんきんせい」と読むことが多いです。
また”制”の読み方は「せい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぜい」という読み方をすることはできません。
禁制のように「きんせい」ではなく、「きんぜい」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
禁制であれば、禁(きん)+制(せい)なので、制(後ろの語)の語頭である清音の”せ”が濁音の”ぜ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で女人禁制の意味と類義語について解説していきます。
2.女人禁制の意味と類義語について
では女人禁制の意味と類義語について見ていきましょう。
まず女人禁制は「女性の立ち入りを禁止すること」の意味として用いられています。
女人禁制を用いた例文としては、「ここは女人禁制の山だ」や、
「この寺は昔は女人禁制だった」のような使い方で用いられています。
また女人禁制の類義語としては、「立入禁止(たちいりきんし)・立入厳禁(たちいりげんきん)・禁所(きんじょ)・キープアウト」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても女人禁制と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「女人禁制の読み方と意味、”にょにんきんせい”と”じょにんきんせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 女人禁制の正しい読み方は「にょにんきんせい」「にょにんきんぜい」の両方で、「じょにんきんせい」は間違い。
- 女人禁制は「女性の立ち入りを禁止すること」の意味。
- 女人禁制の類義語には、「立入禁止・立入厳禁・禁所・キープアウト」などがある。