結論から言ってしまうと、手許の正しい読み方は「てもと」になります。
手許の”許”は「ゆる(す)」「もと」「きょ」と読むことができますが、
手許は「てもと」と読むのが正しく、「しゅきょ」と読むのは間違いです。
ただ「てもと」というのは、一般的には”手元”と書き表されることが多いです。
また手許(てもと)のように「手(て)」が用いられている言葉には、
「手帳(てちょう)・手当(てあて)・手袋(てぶくろ)・勝手(かって)」などがあります。
手許(てもと)のように「許(もと)」が用いられている言葉には、
「御許(おもと)・爰許(ここもと)・国許(くにもと)・口許(くちもと)」などがあります。
次の章で手許の意味について解説していきます。
手許は「手の届く辺り/物の、手で持ったり握ったりする部分/手の動かし方/箸(はし)/手近(てぢか)にあるお金」の意味として用いられています。
手許を用いた例文としては、「大事なものなので手許に置く」や、
「焦りで手許が狂う」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「手の届く辺りのこと」の意味で、
後者の例文は「手の動かし方のこと」の意味で使用しています。
また手許の類義語としては、「懐(ふところ)・近傍(きんぼう)・側近(そっきん)・至近(しきん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても手許と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「手許の読み方と意味、”てもと”と”しゅきょ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど