結論から言ってしまうと、矛先の正しい読み方は「ほこさき」になります。
矛先の”矛”は「ほこ」「む」、”先”は「さき」「せん」と読むことはできますが、”矛”は「よ」と読むことはできないので、矛先を「よせん」と読むのは間違いです。
矛先の”矛(ほこ)”という字は、”予(よ)”という字によく似ているため注意が必要です。
また矛先(ほこさき)のように「矛(ほこ)」が用いられている言葉には、
「八矛(やほこ)・矛木(ほこぎ)・矛杉(ほこすぎ)・逆矛(さかほこ)」などがあります。
矛先(ほこさき)のように「先(さき)」が用いられている言葉には、
「手先(てさき)・爪先(つまさき)・矢先(やさき)・先物(さきもの)」などがあります。
次の章で矛先の意味について解説していきます。
矛先は「矛(ほこ)の切っ先(きっさき)のこと/攻撃の方向のこと/鋭い勢いのこと」の意味として用いられています。
矛先を用いた例文としては、「彼の怒りの矛先がこちらに向いた」や、「それは彼の議論の矛先を鈍らせた」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「攻撃の方向のこと」の意味で、後者の例文は「鋭い勢いのこと」の意味で使用しています。
また矛先の類義語としては、「剣先(けんさき)・刃先(はさき)・鋭角(えいかく)・先端(せんたん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても矛先と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「矛先の読み方と意味、”よせん”と”ほこさき”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど