さて日常的に使われるもので「巧遅」という言葉があります。
この巧遅に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
巧遅がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは巧遅の読み方と意味、「こうち」と「ほうち」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.巧遅の正しい読み方は「こうち」「ほうち」?
では巧遅の正しい読み方は、「こうち」「ほうち」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、巧遅の正しい読み方は「こうち」になります。
巧遅の”巧”は「たく(み)」「こう」と読むことはできますが、
「ほう」と読むことはできないので、巧遅を「ほうち」と読むのは間違いです。
また巧遅(こうち)のように「巧(こう)」が用いられている言葉には、
「巧緻(こうち)・巧妙(こうみょう)・巧拙(こうせつ)・精巧(せいこう)」などがあります。
巧遅(こうち)のように「遅(ち)」が用いられている言葉には、
「遅刻(ちこく)・遅延(ちえん)・遅配(ちはい)・遅疑(ちぎ)」などがあります。
次の章で巧遅の意味と類義語について解説していきます。
2.巧遅の意味と類義語について
では巧遅の意味と類義語について見ていきましょう。
まず巧遅は「物事をするのに、上手ではあるが出来上がりの遅いこと」の意味として用いられています。
巧遅を用いた例文としては、「巧遅は拙速に如かず」や、
「ビジネスの場では巧遅よりも拙速の方が良い」のような使い方で用いられています。
また巧遅の類義語としては、「堪能(たんのう)・上手(じょうず)・巧妙(こうみょう)・器用(きよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても巧遅と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「巧遅の読み方と意味、”こうち”と”ほうち”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 巧遅の正しい読み方は「こうち」で、「ほうち」は間違い。
- 巧遅は「物事をするのに、上手ではあるが出来上がりの遅いこと」の意味。
- 巧遅の類義語には、「堪能・上手・巧妙・器用」などがある。