さて日常的に使われるもので「巧緻」という言葉があります。
この巧緻に使用されている漢字(特に”緻”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは巧緻の読み方と意味、「こうち」と「こうし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.巧緻の正しい読み方は「こうち」「こうし」?
では巧緻の正しい読み方は、「こうち」「こうし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、巧緻の正しい読み方は「こうち」になります。
巧緻の”緻”は「ち」と読むことはできますが、「し」と読むことはできないので、巧緻を「こうし」と読むのは間違いです。
また巧緻(こうち)のように「巧(こう)」が用いられている言葉には、
「巧遅(こうち)・巧妙(こうみょう)・巧拙(こうせつ)・精巧(せいこう)」などがあります。
巧緻(こうち)のように「緻(ち)」が用いられている言葉には、
「細緻(さいち)・精緻(せいち)・緻密(ちみつ)・堅緻(けんち)」などがあります。
次の章で巧緻の意味と類義語について解説していきます。
2.巧緻の意味と類義語について
では巧緻の意味と類義語について見ていきましょう。
まず巧緻は「精巧で緻密(ちみつ)なこと。細部にわたって良くできていること」の意味として用いられています。
巧緻を用いた例文としては、「彼は巧緻な文章を書く」や、
「造りが巧緻な模型」のような使い方で用いられています。
また巧緻の類義語としては、「精密(せいみつ)・精巧(せいこう)・緻密(ちみつ)・丁寧(ていねい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても巧緻と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「巧緻の読み方と意味、”こうち”と”こうし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 巧緻の正しい読み方は「こうち」で、「こうし」は間違い。
- 巧緻は「精巧で緻密なこと。細部にわたって良くできていること」の意味。
- 巧緻の類義語には、「精密・精巧・緻密・丁寧」などがある。