結論から言ってしまうと、気付の正しい読み方は「きつけ」「きづけ」の両方になります。
気付の”付”は「つ(け)」「ふ」と読むことができます。
一般的には気付は「きづけ」と読むことが多いです。
ただ気付は「きつけ」「きづけ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”付”の読み方は「つ(け)」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「づ(け)」という読み方をすることはできません。
気付のように「きつけ」ではなく、「きづけ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
気付であれば、気(き)+付(つけ)なので、付(後ろの語)の語頭である清音の”つ”が濁音の”づ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で気付の意味について解説していきます。
気付(きつけ)は「郵便物を相手の現住所ではなく、その人の勤め先や立ち寄り先などに宛てて送るとき、宛先の下に書き記す語のこと/気絶した人の意識を戻したり、疲れて衰えた人を元気にしたりすること。また、そのための薬のこと」の意味として用いられています。
気付を「きつけ」と読むと上記のような意味になりますが、「きづけ」と読むと「郵便物を相手の現住所ではなく、その人の勤め先や立ち寄り先などに宛てて送るとき、宛先の下に書き記す語/注意を促すこと」の意味となります。
このように気付は「きつけ」「きづけ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
また気付を用いた例文としては、「ホテル気付で手紙を出す」や、
「気付(きつけ)を使って無理に起こす」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「郵便物を相手の現住所ではなく、その人の勤め先や立ち寄り先などに宛てて送るとき、宛先の下に書き記す語」の意味で、後者の例文は「気絶した人の意識を戻すための薬のこと」の意味で使用しています。
以上が「気付の読み方と意味、”きつけ”と”きづけ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど