さて日常的に使われるもので「形代」という言葉があります。
この形代に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
形代がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは形代の読み方と意味、「かたしろ」と「けいだい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.形代の正しい読み方は「かたしろ」「けいだい」?
では形代の正しい読み方は、「かたしろ」「けいだい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、形代の正しい読み方は「かたしろ」になります。
形代の”形”は「かたち」「かた」「けい」、”代”は「か(わる)」「だい」「しろ」と読むことができますが、形代は「かたしろ」と読むのが正しく、「けいだい」と読むのは間違いです。
また形代(かたしろ)のように「形(かた)」が用いられている言葉には、
「形見(かたみ)・屋形(やかた)・形鋼(かたこう)・形板(かたいた)」などがあります。
形代(かたしろ)のように「代(しろ)」が用いられている言葉には、
「代田(しろた)・依代(よりしろ)・代物(しろもの)・糊代(のりしろ)」などがあります。
次の章で形代の意味と類義語について解説していきます。
2.形代の意味と類義語について
※上は人形(ひとがた)の写真
では形代の意味と類義語について見ていきましょう。
まず形代は「神を祭る際に、神霊の代わりに置くもの/陰陽師などが禊(みそぎ)・祓(はらえ)などに用いた、人間の身代わりとした人形(ひとがた)/身代わりのこと」の意味として用いられています。
形代を用いた例文としては、「三種の神器の形代」や、
「形代に汚(けが)れを移して災厄を祓う」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「神を祭る際に、神霊の代わりに置くもの」の意味で、後者の例文は「陰陽師などが禊・祓などに用いた、人間の身代わりとした人形」の意味で使用しています。
また形代の類義語としては、「偶像(ぐうぞう)・代用品(だいようひん)・土偶(どぐう)・埴輪(はにわ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても形代と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「形代の読み方と意味、”かたしろ”と”けいだい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 形代の正しい読み方は「かたしろ」で、「けいだい」は間違い。
- 形代は「神を祭る際に、神霊の代わりに置くもの/陰陽師などが禊(みそぎ)・祓(はらえ)などに用いた、人間の身代わりとした人形(ひとがた)のこと/身代わりのこと」の意味。
- 形代の類義語には、「偶像・代用品・土偶・埴輪」などがある。