さて日常的に使われることはあまりないですが、「厭世」という言葉があります。
この厭世に使用されている漢字(特に”厭”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは厭世の読み方と意味、「いんせい」と「えんせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.厭世の正しい読み方は「いんせい」「えんせい」?
では厭世の正しい読み方は、「いんせい」「えんせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、厭世の正しい読み方は「えんせい」になります。
厭世の”厭”は「いと(う)」「えん」、”世”は「よ」「せ」「せい」と読むことはできますが、”厭”は「いん」と読むことはできないので、厭世を「いんせい」と読むのは間違いです。
また厭世(えんせい)のように「厭(えん)」が用いられている言葉には、
「厭悪(えんお)・会厭(ええん)・厭忌(えんき)・厭戦(えんせん)」などがあります。
厭世(えんせい)のように「世(せい)」が用いられている言葉には、
「万世(ばんせい)・中世(ちゅうせい)・世嗣(せいし)・世紀(せいき)」などがあります。
次の章で厭世の意味と類義語について解説していきます。
2.厭世の意味と類義語について
では厭世の意味と類義語について見ていきましょう。
まず厭世は「世の中を嫌なもの、人生を価値のないものと思うこと」の意味として用いられています。
厭世を用いた例文としては、「厭世観を抱いている人」や、
「彼は厭世的な考え方をしている」のような使い方で用いられています。
また厭世の類義語としては、「嫌忌(けんき)・嫌悪(けんお)・辟易(へきえき)・不快(ふかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても厭世と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「厭世の読み方と意味、”いんせい”と”えんせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 厭世の正しい読み方は「えんせい」で、「いんせい」は間違い。
- 厭世は「世の中を嫌なもの、人生を価値のないものと思うこと」の意味。
- 厭世の類義語には、「嫌忌・嫌悪・辟易・不快」などがある。