さて日常的に使われるもので「寒稽古」という言葉があります。
この寒稽古に使用されている漢字(特に”稽”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは寒稽古の読み方と意味、「さむげいこ」と「かんげいこ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では寒稽古の正しい読み方は、「さむげいこ」「かんげいこ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、寒稽古の正しい読み方は「かんげいこ」になります。
寒稽古の”寒”は「さむ(い)」「かん」、”稽”は「けい」と読むことができますが、寒稽古は「かんげいこ」と読むのが正しく、「さむげいこ」と読むのは間違いです。
また”稽”の読み方は「けい」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「げい」という読み方をすることはできません。
寒稽古のように「かんけいこ」ではなく、「かんげいこ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
寒稽古であれば、寒(かん)+稽古(けいこ)なので、稽古(後ろの語)の語頭である清音の”け”が濁音の”げ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で寒稽古の意味と類義語について解説していきます。
では寒稽古の意味と類義語について見ていきましょう。
まず寒稽古は「寒さが厳しい時期に、寒さに耐えながら武道などの稽古(けいこ)をすること」の意味として用いられています。
寒稽古を用いた例文としては、「そろそろ寒稽古の時期だ」や、
「寒稽古の一環として行われる」のような使い方で用いられています。
また寒稽古の類義語としては、「修練(しゅうれん)・修行(しゅぎょう)・滝行(たきぎょう)・特訓(とっくん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても寒稽古と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「寒稽古の読み方と意味、”さむげいこ”と”かんげいこ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、